「Swanky Tunes - SXM Guest Room Mix」を紐解いてみた。
本日(2/27) ageHa でプレイするロシアの三人組 Swanky Tunes に焦点を当て、
昨年11月の SiriusXM Guest Room Mix でのセットを分析していきたいと思います!
1 [ I Need U ] → 2 [ #Bring back the Groove ]
冒頭の1曲目は Swanky Tunes & Playmoreはポップでキラキラ、ドロップでは爽快なメロディが特徴の I Need U です。
アンセムのような一曲として、今夜のプレイでも期待!!
それに続く2曲目はGroovyな #BringBackTheGroove となっています。
Groovyな音を特徴とするBottaiとNorman Doreyによる共作の一曲、この曲もGroove感満載です!
ProgressieからGrooveへとジャンルを超えたミックスですが、
アウトロとイントロを64拍で丁寧に繋いでいくことで、
ナチュラルに #BringBackTheGroove の盛り上がりへシフトしていますね。
それだけでなく、I Need Uの高音の声と #BringBackTheGroove の低音リズムをうまく調和させていて、聞き手は”ミックスしている感”を感じられて気持ちも高ぶっちゃいますね。
(※詳細は次のミックスポイントで!!)
2 [ #BringBackTheGroove ] → 3 [ Wombass ]
#BrinBackTheGroove のアウトロで流れる”キラシャカ音”と、
続く三曲目Wombassのイントロで”うなるようにしっとり響く低音”が64拍でうまくミックスされています!
先のミックスに引き続き、
『ジャンルは違う2曲であるものの、なんか良い!』ですよね。
ズバリ、そのポイントは2つあると思います。
【ポイント】
1.「中高音の活きるパート」と「低音の活きるパート」をミックスしていること
これはこのブログでも何度も取り上げていますね。
2.”キラシャカ音”と”しっとり響く低音”が交互に聞こえてくること
普通のミックスでは混ざる2曲が同時に聞こえることが一般的だと思います。
それに対して、このミックスでは「交互に聞こえてくる」'ように聞こえます'。
('ように聞こえる'って大事かも。)
聞き手としては、
「おっ、Wombass!しっとり低音よい!」と思いきや、
「#BringBackTheGrooveのキラシャカ音も聞こえてくる!」という
”ミックスしている感”を強く感じ、『ここのミックスしびれるわ~』といった感覚ではないでしょうか?
この、まさに「ミックスしている感」を強く感じられるのがポイントだと思いました。
このような組み合わせを見出すのは難しいかもしれませんが、
今回のミックスのように、ジャンルを横断して繋ぐ際には有効な手段なのではないかなと思いました!!
5 [ In My Head(Dallask Remix) ] → 6 [ Leads Me To You ]
Big RoomからSoul House(※)のような音へと、先に取り上げたミックス同じように、異なるジャンルの曲をミックスしています。
(※Soul Houseとは…Michael Calfanが自身の哀愁漂うProgressiveな音楽に名づけるジャンル)
ここら辺まで聞くと「Swanky Tunesの特徴」が掴めてくるのではないでしょうか?
#5の前の#4 [ Check This Out ]では王道Progressive、その前はFuture、Grooveと幅広いジャンルを扱っています。
幅広いジャンルを扱うと言えば、当ブログでもおなじみの"fk a genre"なMijaが思い浮かびますが、
『Swanky Tunesはよりメロディックにジャンルを横断してミックスを紡ぎ出している』と言えるのではないでしょうか。
これはもう2月27日@ageHaに来るしかないですね!(「乾杯しましょう!」ってやつ
さて、本題のミックスに注目していきましょう。
Big Room調な#5のドロップ終わりの32拍前から、#6のイントロをミックスしています。
ここでは#5のドロップは曲の終わりに向かい低音がアガっていきます。
それに呼応するように、#6のイントロもAメロに向かい中高音メロディアガっていきます。
双方のアガる感じが組み合わさり、盛り上がりをキープしたまま#6のAメロへとシフトしていくことができています!
【ポイント】
1.アガる感、サガる感の統一
アガるアウトロを見つけることはなかなか難しいかもしれません…
しかし、「イントロとイントロをミックスさせてドロップで切り替える」ようなミックスに有効だと思います!
10 [ Feel It ] → 11 [ Wake The Giant ]
高音メインの美メロな Feel It のアウトロとWake The Giant のイントロを32拍でミックスしいます。最も基本的な繋ぎ方ですね。
繋いでいくTommy TrashによるWake The GiantはKryder&Tom Tygerもリミックスしていて有名な一曲ですね。
今回利用されているのは<a href = "https://soundcloud.com/oddmob">Odd Mob</a>によるDub Mixということで、低音や様々な音で構成されながらも落ち着いた曲調になっているのが特徴的です。
Dub MixのWake The Giantの落ち着いた曲調に合わせるように、Feel Itはしっかりアウトロまで持っていくことでナチュラルな繋ぎになっているのではないかと思いました。
【ポイント】
1.後に繋ぐ曲が落ち着いた曲調ならば、先にかけている曲はアウトロまでしっかりひっぱる
これは、逆に
2.後に繋ぐ曲がアップテンポな局長ならば、先にかけている曲のドロップの終わりで切り替える cf) Third Party
とも言えるかと思います。
(詳しくはThird Partyなどのセットを分析した際に書きたいと思います!)
13 [ UPnDOWN ] → 14 [ Far From Home ]
先のポイント通り、
Big Room調な UPnDOWN をしっかりアウトロまで引っ張っりながら、
落ち着いたキャッチーで美メロが特徴な Far From Home をイントロからミックスしていきます。
ここはですね、
とにかく Far From Homeが良い!!
お姉さんたちが踊りまくるというPVも良い!!(お姉さんが良い!
ageHaのような音響が良い環境で聞くと最高なこと間違いなし!!
番外編:Come Together - Swanky Tunes
この Come Together だけは外すことはできない!!!ということで、ご紹介。
ポップでかわいいメロディからの、ドロップでの激しいGroove感がたまらない!!
そして、PVが面白い!!
Swanky Tunesが流すメロディに乗って、巨大なサンプラー上をダンサーの方が踊るというもの!
是非是非見てみてください ↓
おわりに
今回は Swanky Tunes のセットを分析すると同時に、彼らの魅力を伝えてみました。
王道Progressiveから、おしゃれなFutureやノリノリGrooveからかわいくポップなキラキラ感からわかるように、